【大腸癌】S状結腸癌オペ前後の記録

2人の子を持つ50代働く母の大腸癌の一部始終。
色んな方のブログを見て手術の不安を取り除き、準備をしてきた母が自分も誰かの役に立ちたいと言っていたのを思い出し、このブログを貸して記事を書いてもらうことになりました。
少しでも参考になれば嬉しいです。

大腸癌が見つかるまではこちらの記事に書いています。
こちらもぜひご覧ください。

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入院準備編

まず最初に、自分人生の中で空前絶後の手術に向けて事細かく準備をしたつもりではありましたが、あって良かったもの、あったら良かったものなど簡単にまとめてみました。良かったら参考にして下さい。

あって良かったもの

羽織るもの

ベッドの上では体温調整ができないため羽織るものは必須。

ハンガー

ベッドのすぐ横にタオルを掛けたく、柵に直接タオルを掛けるとと、濡れてるタオルが布団につくため。
クローゼットにハンガーが無いところも多いみたいなので必須だと思います。

歯ブラシ立て

個室だったので、洗面にそのまま歯ブラシを置いておけるため。出来るだけ簡単に。
もし歯磨きがしんどそうであればモンダミン等の洗口液がおすすめです。

化粧水はスプレー式

化粧水はコットンとか取り出してパタパタやる気力がなく、簡単に済むため。

下着はオムツ式(私はサニタリーのオムツタイプを使ってました)

切除の場所によると思いますが、私の場合は排便の機能はあったので粗相はなかったけど、汚れたりしたらそのまま持って帰るのが嫌だったのでそのまま捨てられるタイプを。
術後はしばらくお風呂にも入れないし、管から少し漏れたりした時もあったので使い捨てタイプがよかった。

ティッシュ

ティッシュは通常のサイズであれば2箱くらいは必要です。
ティッシュも部屋に用意はありません。

靴下

点滴に引っ掛けて転ばないように転倒防止のためスリッパを履かない病院が多いです。
浅めの靴下があると便利です。冷え性の方は長めのソックスでも。

スタッフに取ってもらう用に持ち物は中身が見えるようにか、ジップロック的な物に入れとくと◎

あったら良かったもの

鏡に付けられるタオル掛け(吸盤タイプ)

部屋の中で何かと使うタオルは掛けるものがなければ吸盤タイプのものがよいかと。
洗面が共有の場合特に必要です。トイレが近くなるので手を洗う場面も多かったです。

泡で出る洗顔ソープ

常に点滴をしているため、濡らせないので片手で洗えるように。
ハンドウォッシュも泡で出るタイプがあると便利です。

尿便の回数記入の際の紙挟み

尿便の排出回数を毎回記入しなくてはいけないのですが、紙とペンしかもらえないので、簡単に書けるよう、バインダー等があると便利だなと思いました。

耳栓

個室だとそこまで気にならないかなと思いましたが、ドアが開けっぱなしなのでナースの声や機械音等が気になります。
荷物にもならないので持って行った方がいいなと思いました。

私の場合はメニエールの為耳圧かけたくないので、ティッシュを突っ込んでました。

事前に確認しておいてよかったこと

・家に帰って洗い物少なくしたいので、病院でサニタリー借りれたら借りましょう
・Wi-Fiの確認は必須。youtubeやネットフリックス等入院中はかなりお世話になります。

手術までの流れ

ではここから入院から手術までの流れを日ごとにお話しします。

手術2日前

五月晴れの中、月曜日朝一のオペの為、2日前の土曜日午後から入院となりました。
実は前日まで二泊三日で娘と韓国旅行に行っていた為、2日前の入院はありがたかったです。良く寝て疲れをとるぞ!という気持ちでいました。まだこの時はこの後の辛い日々が待ち受けてるとも知らずに…。

食事は流動食のみ お腹が減る

手術前日

さあオペ前日です。
少し緊張してきましたが、まだまだ一日あるので特にする事もなく読書したり、映画を観たりしながら過ごしました。

食事は流動食のみ お腹が減るので水分でごまかす。

手術当日 朝一のオペ

とうとうオペの日が来ました!
以下時系列順に紹介します。

手術当日の流れ(9時手術スタート)

①朝、下剤を服用。内視鏡検査みたいなのではなく、錠剤でした。(腸が浮腫むからだそう)
②医療用着圧ソックスを履きオペ着に着替える。
 歩いてオペ室へ行き、自分でベッドに登る
③オペが5月ということもあって、新人ナースが血管のライン取るのに失敗。(アザがしばらく取れない…)
④緊張のあまりいつ麻酔にかけられたかわからない。
⑤オペ室でナースに声をかけられて目を覚ます。夢も見ずに麻酔の深い眠りの中オペが終わってました。
 時計を見たら13時過ぎでした。
⑥病室に移動。尿管が繋がれていて、一本だけお腹から管が生えている。お腹の中の様子をこれで確認する為のようです。管の先には廃液用のパックが付いてる。
点滴が2袋、酸素マスク、身体中に何かしらの線が着いていた。
その日1日中、両足に血栓防止のための機械が取り付けられて片方ずつ圧力がかかる。結構耳障り。

病室に戻ってしばらくしたら待機してもらっていた息子と娘が入ってきて、ありがとうを言うのが精一杯でした。
人工呼吸のせいでとにかく喉が痛くて、痰が絡んで声が出せない。
足は少し動かせたので、布団の微調整を少しずつやって、暑さ寒さを調整してました。
そしてその時から少し気持ち悪くて、スマホを見ると吐きそうになるのでおとなしく寝ていました。
あー寝れそう。と思うと誰かしらスタッフがやってくる。朝のオペのためまだスタッフたちは活動時間なので、掃除やら何やらで出たり入ったりうるさくて寝てられない状態。
この日は全く寝れませんでした。

手術後1日目

午後から尿管が外され、スタッフの付き添いのもと早期離床で歩く練習。
しかし!起きた途端激しい嘔吐感。その後まず3回吐きました。
でも、離床が遅くなるのが嫌なので、歩く練習はしっかりしました。
その後また気持ち悪くなり、2回吐きました。
吐き気止めを点滴に追加。
どうやら、女性で乗り物酔いする人は全身麻酔で気持ち悪くなりやすいらしいです。説明書読んだけど頭に入ってなかった。
この時はお腹の痛みより気持ち悪い方が辛かったです。
そして少しだけ口をゆすいで、水を飲みました。
携帯で文字を追うのも気持ち悪い為、家族が連絡ないと言って心配してたのを後で知ることに…。ごめんね。
喉はまだ痛いし、痰が絡むため咳が出るのを我慢するのに必死でした。

まだまだ続きますよ。
嘔吐感が治った頃、突然下痢になりました。どうやら残ってた便とオペ時の血液が溜まってたのが出たみたい。7回トイレに通う羽目に。
起き上がるのに必死のこの時期に何回起き上がった事やら。
とにかくまぁ、ありとあらゆる想定外の出来事の連発でビックリした一日でした。

【オペ後二日目】

嘔吐感はすっかり落ち着きました。
喉の痛みもだいぶ落ち着きましたが、痰が絡むので声は掠れてます。咳をしたいのですが到底無理。くしゃみなんてもってのほかです。
自力でトイレやら何やらしないといけないので、毎回起き上がるのにヒイヒイ言ってました。
食事はまだ取れません。
歩かないとダメなので、部屋から出て一日3回ぐるぐる病室を沿うように歩きました。
枕が変わると寝れないので、この日から退院前日まで眠剤服用(もちろん病院の処方です)夜は少し寝れるようになりました。
眠りの浅い人は躊躇わずに処方してもらった方がいいと思います。睡眠が一番の回復の早道ですから。

手術後3日目

お昼から流動食が出ました。お腹は空いていますが、食欲出なくて半分くらい残してしまいました。あんなに楽しみにしてたのに…。
口の中が味覚が取りづらい感じだったのもあるかもしれません。
まだまだお腹の痛みは落ち着きません。
1日3回と決めてせっせと歩きます。速度は亀さん並み。同じところをぐるぐるしてるので、同じ人とすれ違うのがとても気まずい。

手術後4日目

お昼から半がゆに!おかずも付いてる!
嬉しい!心に染みるうまさ!ご飯食べれるってこんなに素敵な事なのね!!って実感!もちろん完食。
お腹の痛みはいつか無くなるのか?って思うくらいまだ痛い。

手術後5日目

体動かしてがてら、院内のコインランドリーを使ってみました。タオルとかパジャマは借りてましたが、多分普通の事を普通に出来る幸せを感じたかったのかもしれません。
夜から全がゆに!おかずも固形物ばかりに!
嬉しすぎて、声出してやった〜と言ってしまいました。
そして点滴が取れました!

手術後6日目

お昼から普通食に。ただし消化が良くて少ないので、2時間くらいでお腹がすく。
散歩も1日4回に増やしました。
家の都合で退院が一日先になったので、この頃から入院生活が暇だと感じる様に。ダウンロードしておいた映画も見つつ、読書等して時間を潰す。
起き上がるのにもまだ痛みはありますが、少しだけ楽になりました。ほんの少しだけど、うーって言わなくても起きられるように。
そして、お腹の管が取れました!
これで全ての管が取れて体が自由に!(痛み以外)

手術後7日目

完全に暇!ダウンロードしてきた映画を2本観て、もってきた本を5冊読んでしまいました。
最初の頃は全く必要なかったやん!って思ってましたが(笑)
医学の進歩には本当に感謝です!

手術後8日目 退院!

家に帰れる幸せ!嬉しい!
お腹はまだ痛いけど、だいぶ楽にはなりました。歩くのもまだまだゆっくりです。

退院1週間後

血液検査と診察がありました。
切り取った腸の病理検査結果はリンパにも転移してないとの事でした。ひとまず安心。
この後は5年かけて、検査を繰り返して、大丈夫なら卒業です。

その後と余談話

私は寝れない体質の為個室にしました。
個室の為イヤホンを付けなくてテレビも見放題ですが、朝の番組意外ほとんど観てなかったなぁ。
入院前半は術後のせいか、集中力がない為、もっぱらYouTubeばかり見てました。

食事が再開しても入院中は便通が無くてすっごく心配でしたが、退院後3日後にやっと出ました。特に下痢でも無く硬くも無く、普通の状態でしたが、踏ん張るのが怖くて出すのに時間がかかりました。
お腹が痛くなく、ガスも出てるなら大丈夫との事でしたが、心配してた為出て良かったです。
便が出たのが良かったのか、家に帰ってこまごまと動くのが回復に繋がったのか、痛みが断然楽になりました。

前日まで韓国旅行だったのはたまたまで、その年の初めに予約してまして、3月の検査で癌が見つかり、オペ日もこの日にと言われて…。
実は前日まで韓国旅行なんですけど、と申告したらドクターが、食べすぎないよーにねーって軽くおっしゃってたんで、安心して行ってきました!

最後に。

少しの症状も心配で、ネットで検索したり、体験談のブログを見たりして入院生活を過ごしました。特にブログは大変勇気づけられましたし、参考にもなりました。
同じ大変な思いでいる人達に、少しでもお役に立てたらと思います。
まだまだ私もこれから年に数回の検査を経て、大丈夫と思える日が来るのは先ですが、病気になってしまったものはしょうがないと覚悟を決めて、向き合っていきたいと思います。

家族と、医療従事者の皆様と、何より医学の進歩に感謝したいと思います!

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この記事を書いた人

こんにちは。
アラサー夫婦の情報発信ブログへようこそ!

【妻】
元ウェディングプランナーで、
現在は美容会社で勤務しています。
エステや美容関係、ブライダル情報など
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【夫】
1級建築士や他建築関係の資格を所持しており、
現在建築設計士の仕事をしています。
つまみを作りながら妻とお酒を飲む時間が好きです。
インテリアや資格の勉強方法、男メシの紹介をしています。

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